心理社会的因子が発症や経過に密接に関連する身体疾患(心身症)に、心身両面から総合的にアプローチする心身医学を実践する内科。
心療内科とは、ストレスなどの心理社会的な因子が、発症や経過に密接に影響する身体の疾患(心身症)を対象とする内科です。薬物による治療に加えて、心理面での治療やケアを行うことを目的とした心身医学を学問的背景にもちます。
生活習慣病・ストレス関連疾患などには心理社会的な要素が大きく、薬物療法だけでは効果が十分でないケースが存在します。そこで心理社会面へのアプローチを加えた、全人的医療を実践する診療科として、発展してきました。
診療する疾患は、過敏性腸症候群・機能性ディスペプシア・糖尿病・肥満症・緊張型頭痛・片頭痛・高血圧などの心身症が主たるものとなりますが、心身両面からのアプローチが必要である、摂食症(神経性やせ症、神経性過食症、むちゃ食い症など)も診療対象としています。さらに、同じく心身の双方向の関連が認められる、がん患者の緩和ケア(サイコオンコロジー)なども診療対象としています。
(最終更新日:2025年7月1日)