アクティブガイド2023

「アクティブガイド-健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023-(アクティブガイド2023)」は、健康づくりに関わる専門家や身体活動を支援する関係者を対象に作成された「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」に基づき、体の動かし方をわかりやすくまとめたものです。成人版・高齢者版・こども版の3種類があります。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

1.成人版

成人を対象とした推奨事項を、わかりやすく整理しています。メインメッセージ「スイッチ・テン(SW10)」(後述)を通じて、「座りっぱなしをやめ、少しでも体を動かすこと」の大切さを伝えています。具体的には、「歩こう!動こう!」「運動を取り入れよう!」「筋力を高めよう!」「座りっぱなしを避けよう!」と呼びかけています。
さらに、「個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組もう!今よりも少しでも多く体を動かそう!」という基本姿勢を示しています。
また、日常生活や職場、地域、家庭で取り組める活動や運動、座りっぱなしを中断(ブレイク)する工夫も紹介しています。

2.高齢者版

成人版と同様に、高齢者が日常生活や地域、社会参加、家庭でできる活動や運動、座りっぱなしをブレイクする工夫を紹介しています。加えて、「歩こう!動こう!」「いろいろな運動を楽しもう!」「筋力を高めよう!」「座りっぱなしを避けよう!」と呼びかけています。

3.こども版

こどもや青少年を対象に、成人版・高齢者版と同様に具体例を紹介しています。こどもや青少年には、「元気に活動的に!」「体を強くする!」「座りっぱなしを避ける!」と呼びかけています。また、体を強くするために、有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化させる身体活動を推奨しています。

4.スイッチ・テン(SW10)

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」には、身体活動量や座位時間と健康リスクの関係を示した図が科学的根拠として掲載されています。これは、身体活動量が多い人は健康リスクが低く(図1)、座位時間が長い人は健康リスクが高いというものです(図2)。これらの図が示していることは、今回のガイドの基本姿勢である「今よりも少しでも多く身体を動かす」と、座位行動の推奨事項である「座りっぱなしの時間が長くなり過ぎないように注意する」です。
つまり、健康づくりには、座りっぱなしの時間を、体を動かす時間に切り替えることが重要なのです。そのため、アクティブガイド2023では、「スイッチ・テン(SW10)」をメインメッセージとして、不活動な生活から活動的な生活に、活動的な生活からもっと活動的な生活に少しでもスイッチ(切り替え)することを呼びかけています(図3)。
まずは「体を動かす時間を10分増やし、座りっぱなしを10分減らす」ことから始めましょう。

5.実践のポイント

成人版・高齢者版・こども版のいずれにも「毎日8,000歩以上」「週3日以上」「1日60分以上」といった数値が記載されています。これらはあくまで一般的な目安であり、すべての人が等しく取り組むべき事項ではありません。
健康状態や体力レベルは人それぞれで異なるため、基本となる「個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組もう!今よりも少しでも多く体を動かそう!」を忘れず、自分の現状に合わせて無理なく取り組むことが大切です。

図1.身体活動量と健康リスクの関係

身体活動量と健康リスクの関係

図2.座位時間と健康リスクの関係

座位時間と健康リスクとの関係

図3.スイッチ・テン(SW10)[1]より転載

(最終更新日:2025年12月15日)

澤田 亨

澤田 亨 さわだ すすむ

早稲田大学 スポーツ科学学術院 スポーツ疫学研究室 教授

1983年福岡大学体育学部卒業。1985年順天堂大学大学院体育学研究科修了。博士(医学)。東京ガス株式会社人事部健康づくり担当者、国立健康・栄養研究所室長を経て、2018年に早稲田大学スポーツ科学学術院に教授として着任。体力と健康に関する研究に従事。専門はスポーツ疫学、公衆衛生学。

参考文献

  1. 厚生労働省.アクティブガイドー健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023-(アクティブガイド2023)成人版,高齢者版,こども版.
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html
  2. 厚生労働省.健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023.
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html