リン(りん)

人体の構成に必須なミネラルの一種で、主に骨や歯に存在する。

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人体の構成に必須なミネラルの一種で、カルシウムに次いで多く、成人の体内には最大約850gのリンが存在し、その85%はカルシウムと共にヒドロキシアパタイトとして骨や歯に存在しています。残りの15%は、血液中に、たんぱく質や脂質と結合して存在したり、細胞膜や核酸の構成要素として体内の細胞に存在したりしています。

リンは細胞のpHバランスや浸透圧を保つ働きや、細胞内のエネルギー貯蔵の働きなど、体内でのさまざまな働きに関わっています。リンは食品中に多く含まれており、通常の食生活で不足することはほとんどありません。一方、食品添加物には多くのリンが使用されており、インスタント食品や加工食品の利用が多いと知らず知らずのうちに摂取しすぎている可能性もあります。腎臓の機能が正常であっても、リンの多い食事を続けると、血中のリン濃度が高くなり、カルシウムの吸収を阻害し、骨の代謝に悪影響があるため注意が必要です。

(最終更新日:2025年12月1日)

松﨑 広志 まつざき ひろし

東京農業大学応用生物科学部栄養科学科教授

博士(生物環境調節学)、管理栄養士
東京農業大学短期大学部栄養学科助手、講師、准教授、東京農業大学応用生物科学部栄養科学科准教授等を経て、2014年より現職。
ミネラルの過不足摂取時における生体内ミネラル代謝調節に関する栄養生理学的検討を研究テーマとしている。