人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体。
たんぱく質、脂質、糖質とは異なり、食物繊維は人の小腸で消化されず、大腸まで達する食品成分です。食物繊維の摂取により、便秘の改善などおなかの調子を整える効果が期待できます。さらに、心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患、2型糖尿病、各種がん(乳、胃、大腸がん)などの発症リスクの低下との関連が数多くの研究でも報告されています[1]。
食物繊維は、水に溶けず便のかさを増して腸の動きを助ける不溶性食物繊維と、水に溶けて血糖値やコレステロールの上昇を防ぐとともに、腸内環境を整える水溶性食物繊維に大別できます[2-5]。食物繊維は穀類、いも類、豆類、野菜類、きのこ類、果実類、海藻類などの植物性食品に含まれます。
現在の日本人成人(20歳以上)における食物繊維の摂取量の平均は1日18.1g[6]です。
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病の重症化予防の観点から、成人の男性では1日20g以上、女性では1日18g以上という目標量が設定されました。
おなかの調子を整えるだけではなく、生活習慣病予防のためにも、毎日の食生活で積極的に摂取することが望まれます。
(最終更新日:2026年2月16日)