カリウム(かりうむ)

人体に必要なミネラルの一種で、体液の浸透圧の調整などを行う。また、ナトリウムの吸収を抑制し血管拡張を促進することで、血圧を低下させる役割がある。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

カリウムは、人体に必要なミネラルの一種で、体液の浸透圧の調整を行っています。そのほか、体内の酸性・アルカリ性のバランスの調整、神経や筋肉の興奮伝導にも関わっています。

日本人の主なカリウム摂取源の約20%は野菜類から摂取されていますが、そのほかにも肉類や果物、牛乳・乳製品、お茶などの様々な食品から摂取されています[1,2]

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病の発症予防を目的としたカリウム摂取の目標量は、18歳以上の男性で3,000mg/日以上、女性で2,600mg/日以上と設定されています[3]。令和5年の国民健康・栄養調査によると、カリウム摂取量の平均値は20歳以上の男性で2,370mg/日、女性で2,190mg/日であり、男女ともに目標量を下回っている状況です[4]

カリウムにはナトリウムの排出を促す作用などがあり、血圧低下につながることが知られています。また、カリウムの摂取量を増加させ、ナトリウムの摂取量を減らすことは、脳卒中等の心血管疾患のリスクを低下させるとも報告されています[5]

なお、日本人のカリウム摂取量の平均値は目標量を下回っているため、多くの方にはカリウムが豊富な食事が望ましいと考えられます。ただし、腎臓機能が低下している方はカリウムの摂取制限が必要な場合があるため、医師の指示に従ってください。

(最終更新日:2026年5月15日)

小暮 真奈

小暮 真奈 こぐれ まな

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 予防医学・疫学部門 講師

博士(医学)、管理栄養士。
鎌倉女子大学家政学部管理栄養学科卒業、鎌倉女子大学家政学部管理栄養学科助手、東北大学大学院医学系研究科修士課程修了(医科学修士)、同大学院博士課程修了(医学博士)、2016年から東北大学東北メディカル・メガバンク機構助手、助教、講師を経て、現在に至る。
研究分野:栄養疫学、疫学、公衆衛生
研究テーマ:尿中ナトリウム・カリウム比と血圧に関する研究、尿ナトカリ比を活用した保健事業に関する介入研究など

参考文献

  1. 厚生労働省, 「令和元年国民健康・栄養調査報告」,
    https://www.mhlw.go.jp/content/001066903.pdf
  2. 日本高血圧学会 減塩・栄養委員会, みんなで下げようナトカリ比 減塩・増カリウム情報POP,
    https://www.jpnsh.jp/data/salt_pop_01.pdf
  3. 厚生労働省,「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書,
    https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf
  4. 厚生労働省,「令和5年国民健康・栄養調査結果の概要」,
    https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf
  5. 木村修一、古野純典 翻訳監修, 最新栄養学〔第10版〕―専門領域の最新情報―, 建帛社, 2014.