人体に必要なミネラルの一種で、体内の浸透圧や酸性・アルカリ性のバランスを調整するなどの働きをする。我が国のナトリウム摂取量は、食塩(塩化ナトリウム)の摂取量に依存している。
ナトリウムは、人体に必要なミネラルの一種で、胆汁や膵液、腸液などの材料となっています。体内の浸透圧や酸性・アルカリ性のバランスを調整する重要な役割を担っていますが、通常の食事では不足や欠乏の可能性はほとんどありません。
日本人はナトリウムの多くを塩化ナトリウム(NaCl)、つまり食塩として摂取しているため、ナトリウム摂取量は食塩相当量あるいは食塩摂取量で表わされるのが一般的です。
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病の発症予防を目的としたナトリウム(食塩相当量)の目標量は、18歳以上の男性で7.5g/日未満、女性で6.5g/日未満と設定されています[1]。また、「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、高血圧予防を目的とした減塩目標を6g/日未満と設定しています[2]。
しかし令和5年度の国民健康・栄養調査によると、食塩摂取量の平均値は20歳以上において、男性10.7g/日、女性9.1g/日と、いずれも目標量を上回っています[3]。また、日本人(40~59歳)の食塩摂取のうち、約50%が醤油や食塩などの調味料に由来するというデータも報告されています[4,5]。
食塩の摂り過ぎは、高血圧や循環器疾患のリスクを高める[6,7]ほか、胃がんのリスクを高める[8]ことも報告されています。また、ナトリウムとカリウムの摂取比を下げることも重要であるとの報告もあります。いずれにしても、健康のためには、食塩摂取量を控えめにすることが望ましいと考えられます。
(最終更新日:2026年5月15日)